実際には、無かった出来事の夢だ。ちっとも仲良しではなかった子と仲良くしている夢だった。
明るく賢いその子とその子の友達達が当時苦手で、私は仲良くなれないと思っていた。
見下されているだろうと思っていたのだ。
そんなこと、全くなかった。少なくとも、ファーストコンタクトの時は。私がファーストコンタクトで、勝手に一線を引いたから、向こうは気遣ってそれ以上入ってこなかっただけだ。
自意識が強く、自分のことしか考えていないって、そういうことだ。プライド、というか矜持ではなく虚栄心が強く自分を等身大で見れていないから、勝ち負け、見下す見下されている、みたいな価値観でしか相手との関係を計れなかった。馬鹿だと思われたく無いと思って、ガチガチに澄ました振りで何一つ自己開示せずに切り抜けよう、やり過ごそうと逃げの姿勢で「早く終わらないかな」とか思っている時点で、それはもはやバカの挙動だ。えー、わかんないと言ってもいいから、しっかり参加者の1人になったら良いのだ。
夢の中で、制服を着た私たちは、ただただ年相応にバカみたいに笑っていた。それで良かったのに。
あの日の分岐点はもう取り戻せないし、そのことに後悔はしないけれど、今朝の夢に見たことは今後に活かそう。